- 問題を図式化・数式化できない。
- 問題を解く過程に興味を持てない。
逆にいえば、この二つを克服できれば、算数や数学の文章問題は解けるようになるのです。
図式化の重要性
図式化について少し詳しく説明します。大抵のお子さんは文章問題を読むとき、頭を下げてただひたすらじっとしています。本人は考えているつもりなのかも知れませんが、全く何も考えてはいません。
問題を解くためには、まずは文章を図式化し、さらに数式化し、そのうえで答をださなければならないのです。算数や数学の問題は、まずは図式化する必要があるのです。図式化さえできれば、複雑な問題も、単純になり理解しやすくなります。図式化できれば、問題は半分以上解けたといっても良いのです。
次の小学校4年生向けの問題を見てください。
250枚の折り紙を、先生には80枚、生徒15人には11枚ずつ配ると何枚残りますか。
この問題の答は5枚なのですが、この数字があっているかどうかは、あまり大事なことではありません。重要なことは、問題文を図式化できるのか、数式化できるのかどうかです。
全部で250枚の折り紙 |
(問題文の図式化がポイント!)
250-(80+11×15) (<==11×15=165は必ず筆算すること)
=250-(80+165) (”=”の意味を理解する)
=250-245 (暗算厳禁!)
=5
答 5枚 (<==この部分は、それほど重要ではない)。
図式化のためには、間違いを恐れず、まずは何か描いてみなければいけません。これでダメならあれ、あれでダメならそれというように、いろいろな図を試行錯誤しながら描いてみることが大切です。ところが、お子さんの多くにとって、図を描く作業を「始める」ことすらも、なかなか難しいようです。ましてや、様々な図を試行錯誤しながら描いてみるお子さんは、ごく少数だけなのです。